パソコンが苦手な職員でも安心?!記録システム化!導入までの道のり

グループホームルーチェでは、2016年開業当初は手書きの記録でした。
2022年9月、簡単に操作ができ、クラウド化が図れる記録システムとしてケアコネクトジャパンの「ケアカルテ」の導入にチャレンジ!
現在では、ご利用者の健康状態や日常の情報を効率的に管理し、質の高いケアを提供することが可能となっています。

パソコンが伝えない人は不安
〜ケアカルテの導入までの道のり〜


聖徳会の他事業所においては、記録のシステム化をしていましたが、ルーチェではシステム(デジタル)が苦手な職員でも働きやすいよう、あえて手書きを選択していました。
開業時の他事業所見学にて、グループホームは比較的年配の方に勤務いただくことが多く、システム利用が採用の障害になる可能性が高いとのアドバイスを受けたこともありました。

しかし、1人がファイルを使っていると他の職員は使えない ⇒ うっ~不便!
聖徳会の他事業所で感じなかったことです。

コロナ禍になり、複数事業所間を行き来する管理者や兼務者の移動制限がかかり、現地でないと記録が見られない問題や、衛生管理で忙しい中、複数利用者に対して同じことを何度も手書きする効率の悪さも、イライラの種に・・・。

他事業所と同じシステムを入れるとなると、パソコンを使い、サーバーにデータを置くことになります。
ですが、 パソコンを活用しようと思っていても、ルーチェ職員の大半が「パソコンの操作がわからない」「タイピングができない」という状況でした。(職員の年齢は30代~70代!)

この状況を打開してくれたのが、導入した「ケアカルテ」。
ケアカルテの導入を知らされたパソコンに慣れていない職員にとっては、「私、出来ない。とすると、ルーチェ辞めないとならないのかな~」と、とても不安な状態になりました。
しかし、そんな心配は杞憂でした。
半月もすると、皆さんスマホとタブレットをサクサク操作。
紙の手書きの記録との併用期間を2か月程度で予定していたものの、「手書きは面倒!もう、いらないのではないですか?」と早々に併用期間を卒業!

「ケアカルテって?」
CAREKARTE(ケアカルテ)はさまざまなICT機器とつながり現場の記録からプラン・請求まで介護事業所の運営をトータルにサポート。介護を必要としている方々と「向き合う時間」をさらに増やすことを目指します。
引用先:https://www.carekarte.jp/carekarteabout/

https://www.carekarte.jp/carekarteabout/

ケアカルテを実際に導入してみて
〜操作感〜

ケアカルテではパソコンはもちろん、タブレットやスマートフォンでも記録が可能!

ただしタブレット、スマートフォンはiPad、iPhone限定



記録はタップ式の項目が多く、直感的に操作できます。
導入前にパソコンが苦手な職員へ操作感を伝えたところ、「タップ式ならいける!」と前向きな反応が多くありました。

ハードルが下がった要因は、「スマホが使えたこと」だと思います。
LINEやメールを打つときと、ケアカルテなら同じ操作感。
パソコンが苦手でも、スマホ入力なら大丈夫と言える職員は多いようです。

職員に特に好評なのは、「入力が楽」「その場で入力できる」こと。
便利さを実感できるのが魅力です。

また、体温や血圧なども簡単に入力できますし、おまけに、数値をグラフ化して確認、そして印刷までできる点も魅力です!
看護師が通院時に血圧データを印刷持参することもあります。

スマホをポケットに入れて持ち歩きし、その場で記録する。
事務室に入って記録用紙に手書きする時間が大幅削減できたので、ご利用者との時間を多く持てるようになりました。
職員だけでなく、ご利用者満足度もアップ!

スマホ操作がちょっと苦手な職員は、事務室で椅子に座わり落ち着いた環境でタブレット(iPad)入力ができます。
その点も、安心感高いですね。

導入当初の研修は、ケアカルテが提供しているE-learning(動画)を視聴します。
10分前後のテーマを絞った動画のため、見やすさもばっちり!

ケアカルテの補足情報
〜カスタマイズ可能!E-learningも完備〜

ケアカルテの基本フォーマットは、介護福祉事業者用でスタートしたこともあり、障害者施設では上手く当てはまらないこともあり、少々記録に違和感を感じることもありました。

その点、ケアカルテは、事業所ごとにカスタマイズも可能です。

例えば、食事関係項目では「食事支援」と「食事観察」の2つ入力枠がありました。
複数の職員から「どちらの枠で入力すれば良いのか分からない」との声があり、わかりやすくするために、「食事支援」の枠を非表示に調整しました。
おかげで、職員が悩まないように改修できました!

※カスタマイズ(有料)で、自事業所で既存利用していた帳票出力等、オリジナルの改修も可能とのことです。
ルーチェでは有料カスタマイズはまだ行ったことはなく、職員により自力対応のみですが、だいぶ使いやすく変更できました!

操作方法については、ケアカルテ提供のE-learning(動画)を視聴して覚えていきます。
10分前後のテーマを絞った動画ですし、繰り返し視聴できるので、週1回しか勤務しない職員も勤務前に見返して記憶を呼び戻せます。
もともと基本的な操作は感覚的に使える作りこみですし、職員同士で教え合わなくとも、E-learning(動画)を活用することで無理なく使えるようになりました。

ケアカルテはクラウドシステムですので、どこからでもアクセスできるのも良い点です。
ご利用者の日中利用先である見沼園(生活介護)での出来事を、兼務職員がケアカルテに入力できるので、スピーディーに情報共有することが可能となりました。
今まで、連絡帳に見沼園の職員が記入し、それをルーチェの職員が記録に転記する、、、という作業もありましたが、そんなことは不要となりました!

記録のシステム(デジタル)化を行ってみての感想

ルーチェでは、パソコンが苦手な職員でも利用できるケアカルテの導入により、システム(デジタル)化を推進しました。
準備としては全館WIFI化も必要ですが、それが睡眠センサーやWIFIインカム等のITツール導入にも功を奏しました。

複数職員が同時に閲覧できる利便性や、クラウド化による場所を制限されない利用だけでなく、サーバー故障や災害による情報喪失リスクも回避できます。
スマホ、タブレットでタップ式操作が可能で、即時入力が出来るようになり業務効率およびサービスの質も向上しました。

導入(2022年9月)から約2年が経過しますが、職員全員がこのシステムを使いこなしています。
今回、ルーチェで先行導入となりましたが、今後は聖徳会法人全体で、ケアカルテの導入やクラウドシステム化を準備中です。

記録システムを選びを悩んでいらっしゃる法人や事業所の皆さまに、少しでもお役に立ちましたなら幸いです。