

福祉企業でスキマバイトを導入した効果を公開!
スキマバイト導入で、ご利用者の活動が活発に!
スキマバイトを導入してから、ご利用者の活動が以前よりも活発になりました。
その理由は、「新しい人と話したい!」「いろいろな人と関わりたい!」と考えるご利用者が多いからです。
一方、スキマバイトを利用する方(以下、「ワーカーさん」)にとっても、時間を有効活用できるだけでなく、「福祉の仕事を経験してみたい」「福祉業界に興味がある」といった就職活動の一環としても役立っています。
さらに、ワーカーさんがご利用者の対応をしている間、職員は手厚い対応が必要な利用者の支援や事務作業、職員会議に集中できるようになり、業務の効率化にもつながっています。
初めてスキマバイトを使ってみた 〜利用初期の様子〜
2024年9月から、聖徳会(グループホームルーチェ、以下「ルーチェ」)でスキマバイトを導入しました。きっかけは、ご家族介護で長期休職をする職員が出たこと。
また、昨今indeedからの求人応募者数が減少傾向にあり、新しい人材確保の手段を考えたためです。
法人が数年お世話になっている担当コンサルタントからのお勧めもあり、ダメ元で「スキマバイトを活用してみよう!」と決断しました。
私自身、このとき初めてスキマバイトという働き方を知り、「最近の働き方にはいろいろな選択肢が増えているな…」と実感しました。
受け入れも初めての経験だったため、ワーカーさんに仕組みを教えていただきながら、ふむふむ・・・と理解を深めていきました。
ルーチェでのスキマバイト導入が順調だったため、他の事業所でも導入を検討。現在では、聖徳会全事業所、見沼園、行田園、ポコ・ア・ポコでもスキマバイトを活用しています。
このスキマバイトでは、企業がワーカー評価を、ワーカーが企業評価をする仕組みになっています。
ワーカーさんからいただく評価は非常に高く、「また働きたい!」という声が多く寄せられています。
実際、スキマバイトのプラットフォーム上では、グループホームルーチェにおいて延100人のワーカーにお仕事していただき、なんと、項目別のGood率で100%を達成しました!
(2025年4月13日)
実は、私たち職員にとっても、ワーカーさんからのコメントは励みにもなっています。

また、ワーカーさんのコメントを読んで聖徳会に興味を持ち、「次回のバイト先に選びたい!」と考えてくださる方も増えているようです。
特に、ルーチェで求人をアップすると、かなりのスピードでマッチングが完了しています。これには、管理者もびっくり!
初回勤務時に、「ようやくマッチングに成功しました!」と喜びのお声をいただけることもあります。
スキマバイトをきっかけに、福祉業界に興味を持つ人が増えるのは、施設にとっても大きなメリットと言えます。
【スキマバイトの業務内容】
ルーチェでは、主に生活援助を中心にスキマバイトを活用しています。具体的な業務内容は以下の通りです。
✅ 料理の温め・提供
✅ 食器洗い
✅ ご利用者の状況把握
✅ 洗濯物干しやシーツ交換(時間がある場合)
※ルーチェでは、福祉資格がなくても初心者でもやりやすい業務をピックアップして働けるように工夫しています。
ワーカーさんに直接的な身体介助を行っていただくことは原則ありません。
ただし、ワーカーさんからの「お風呂やトイレの支援方法を知りたい」「前職で経験があるので対応可能」 という向上心のある方には、ご相談のうえ、一部業務をお願いすることもあります。
スキマバイトを利用したら、ご利用者の生活に変化が?!
こんな時に ワーカーさんが大活躍! 🎉
【ご利用者の生活に起こった変化】
🛏 日中、寝て過ごすことが多かったご利用者 | ➡ワーカーさんが来るのを楽しみにするようになり、積極的に関わるように! |
🏠 部屋で一人で過ごしていたご利用者 | ➡ リビングに出て、ワーカーさんと楽しくトランプ! |
※ご利用者がいない時間には、ワーカーさんには掃除や環境整備をお願いしています。


【職員の変化】
時間と心の余裕が生まれた!
スキマバイト導入による変化は、ご利用者だけではありません。
👩💼 職員にも、時間や心に余裕が生まれました!
- ご利用者が落ち着いている時間が増え、職員が安心して業務に取り組める
- 書類作成等の事務作業が少しずつ進められるようになり、負担軽減につながった
スキマバイトが入ることで、ご利用者の充実感が増し、職員の負担も軽減される。まさに 「双方にとってメリットのある仕組み」 になっています!
スキマバイトの継続性と定着率、現場スタッフの負担は?
🏠 施設入所(見沼園・行田園)
👶 障害児通所支援(ポコ・ア・ポコ)
また、スキマバイトをきっかけに他の事業所にも関心を持ち、結果的に聖徳会に入職したケースも!
💡 【過去の事例】
グループホームでスキマバイトをしていた方が、「他の事業所も見てみたい!」 と思い、入所施設や障害児支援事業所でもスキマバイトを経験。その後、正式に入職!
スキマバイトが、福祉業界に興味を持つきっかけとなり、将来的な職員確保にもつながっています。
現場スタッフの負担は増える?
新しいワーカーを受け入れる際、毎回説明をするのは現場スタッフにとって負担 になることもあります。
そこで、ルーチェでは、初めてワーカーさんとしてご勤務いただく際には、現場に入る前にオリジナル制作の研修動画をご覧いただくことで、受け入れ時の負担を軽減しています。
💡 【受け入れの工夫】
✔ 初回は研修動画を視聴してもらい、基本的な流れを把握
✔ 動画視聴には少し時間をかけるが、その後の業務効率は向上
ワーカーがご利用者を把握している間に、職員は書類作成等の事務作業や他のご利用者の対応に集中できます。また、お皿洗い等の食事片付けをお願いできるため、職員は食事時の状況把握に専念できるなど、業務の分担がスムーズになっています。
スキマバイト導入で福祉現場に新しい可能性が!
スキマバイトの導入により、ご利用者の活動が活発になり、職員の負担も軽減されるなど、さまざまなメリットが生まれました。特に、「新しい人と関わるのが好き!」というご利用者の気持ちを大切にできる環境づくりに役立っているのは、大きな変化と言えます。
また、スキマバイトのワーカーさんが、他の事業所でも働いてみたいと思ってくださり、最終的に福祉業界への就職につながるケースもありました。
これは、スキマバイトが「単なる短期の労働力確保」にとどまらず、福祉の仕事に興味を持つ人を発掘する「人材確保の入り口」としての役割を果たしていることを示しています。
もちろん、受け入れ時の説明や、新しい人材が定着するまでの工夫が必要ですが、適切な仕組みを整えれば、スキマバイトは福祉現場にとって大きな助けとなるでしょう。
今後も、スキマバイトを活用しながら、「ご利用者にとって楽しく」「職員にとって働きやすい」環境づくりを目指していきます!