福祉業界でもできるテレワーク(ハイブリッドワーク)の働き方

見沼園内の一部署として相談支援事業を行う「あんしん相談室」では、コロナ禍において通常の職場出勤の他に在宅勤務(テレワーク)の導入により、現在は、「ハイブリットワーク」となっています。
在宅勤務の魅力、仕事のやり方やどのように相談支援業務を実現しているのか等をインタビューいたしました。

コロナ禍での在宅勤務による相談支援業務 ~働き方と魅力~

今年2022年に入ってからも新型コロナウイルスの感染拡大はとどまることを知りません。

見沼園のあんしん相談室では、感染防止と業務継続のために国内初の緊急事態宣言発出の2020年4月より在宅勤務を導入しています。

従来の職場出勤・対面コミュニケーションから勤務形態が変わったことにより、業務の見直しを図りました。

それまでは全く使ったことのなかったZOOMやTeamsによるビデオ通話や電話での対応が中心となりました。
良い点は、移動時間がかからなくなったこと。
通勤時間や訪問のための移動時間無しで業務をするため、効率的に時間を使うことができます。

見沼園への出勤日は事務所の職員数が過多にならないように、あんしん相談室メンバーが一同に揃わないように工夫して決定しています。
万が一、職員が感染した場合でも、全職員が感染しないようにし、事業活動を停止せずに継続できることを目的としています。

在宅勤務では、一人で集中して書類作成できる利点もありますが、今まで対面で出来ていたことに制約が生まれたことで気付きや感じることが多くありました。

在宅勤務から見えてきた課題

あんしん相談室所属職員1人ずつ、スマートフォン、ノートPCとポケットWIFIが貸与されています。
クライアントとのやり取りは、Web面談・電話・直接面談で対応しています。
あんしん相談室メンバー全員の週に1度の会議もWeb会議となりました。

課題は、やはり対面と比較するとツールを活用したコミュニケーションは難しいと感じます。
実際にお会いしお話し出来ることで得られる安心感が、Web面談や電話だと半減してしまうようです。
相談室メンバーは、得られる情報が少ないながらも、モニター越しや電話から伺えるノンバーバルメッセージも受け取るように心掛けました。
さみしさや些細な表情・体調の変化を感じとる難しさを感じ、対面コミュニケーションの重要性を十分に考えさせられました。
しかし、実はWeb面談や電話のほうが、緊張せずに対面よりもお話しやすいというクライアントもいらっしゃることがわかりました。これは、いままでにない気づきです。

職員間連携の面では、在宅勤務ではちょっとした確認や相談ができないことがデメリットです。
職場に出勤していれば、すぐ近くで上司や同僚と会話しアドバイスや相談を受けることができますが、それができないのはやはり大変です。
また、特に、相談等と体でなくとも、電話の会話から近くにいる職員が資料を用意してくれたり、アドバイスメモを差し入れてくれる等のちょっとしたフォローがあったのですが、それがないのがそれなりに影響しています。

ハイブリット業務から見えてきた、これからの課題

コロナ禍の中で、何事においても状況を的確に把握すること、柔軟に環境に適応して行くことが重要だと感じています。

従来の対面とは違い、Web面談や電話で状況を把握することは難しいですが、その中でも体調を崩されていないかなど様々なことに気を配り支援しています。
また、Web面談や電話のほうが良いという方もいらっしゃることが判明したので、近い将来、クライアントの希望に応じた方法でコミュニケーション取れるようになっていけると良いと考えています。

相談支援業務のやりがい・大切に思っていること

インタビューで、こんなお話を聞くことができました。

「クライアントやそのご家族の希望や望みを実現するため、長期と短期の双方を意識しながら一緒に支援プランを作り上げて行きます。時には、難しく困難なこともありますが、希望実現のため、どう活路を見い出していくかを大切にしています。
各関係機関と連携を図り、クライアントにとっての、より良い生活、笑顔あふれる一日が迎えられることに、喜びとやりがいを感じます。」

・・・相談支援業務は時に傍目からは大変に見えることもありますが、とてもやりがいのある素敵な業務であるとインタビューで知ることができました・・・