チームの力を最大化!管理職が実践する“働きやすさ”のコツ

「働きやすい職場」って、どんなところ?
多くの人が思い浮かべるのは、人間関係が良好な職場ではないでしょうか。
誰にでも相談しやすく、お互いに気を配りながら仕事ができる環境があれば、日々の業務もスムーズに進みます。
とはいえ、忙しさの中で報告や相談のタイミングを逃したり、ちょっとした行き違いで気まずくなってしまうことも…。
そんな悩みを減らし、気持ちよく働ける職場をつくるにはどうしたらいいのでしょうか?
今回は、聖徳会での実践例を通して、“働きやすさ”のヒントをご紹介します!

言葉がつながる。人がつながる。だから働きやすい。

「職場の雰囲気がいいと、仕事もスムーズに進む」――そう実感する人は多いかと思います。
相談しやすく、助け合える環境があれば、業務の負担も軽くなり、働きやすさがぐっと増します。
逆に、人間関係に気をつかいすぎると、ストレスが溜まり、集中しづらくなってしまうことも…。

「人間関係が良い職場」というと、特別な仕組みが必要に思えるかもしれません。
でも、実は日々の小さな声かけや気配りこそが、その土台をつくるのです。

たとえば「話しかけやすい雰囲気づくり」や「悩みを共有しやすい場の確保」。
管理職が率先して耳を傾けることで、安心感のある職場が生まれます。

特に福祉の現場では、「利用者支援=チーム支援」。
職員間の連携が欠かせません。
行き違いを防ぐためには、気持ちを伝えやすい機会――定期的なミーティングや1on1などが大きな役割を果たします。

支援現場のチーム力を高めるコツとは?課長に聞く‘’働きやすさ”の秘訣

働きやすい職場をつくるには、具体的にどのような取り組みが効果的なのでしょうか?
今回は、聖徳会で管理職として現場を支え、職員が安心して働ける環境づくりに取り組んでいる支援課長に、お話を伺いました!

【Q1:現在の担当業務や役職について教えてください】
支援課長として支援課全体の統括を行い、職員の支援力向上や法人の運営方針を現場に根付かせるためのサポートに取り組んでいます。

【Q2:職場の人間関係を円滑にするために、管理職として特に意識していることは?】
「ありがとう」と感謝を伝えることを大切にしています。
小さなことにも感謝を示すことで、職場全体が前向きな雰囲気になります。
普段の声かけや立ち話で職員の頑張りに気づき、感謝やねぎらいを伝えるよう意識しています。
問題が起きたときも、前向きな改善を一緒に考える姿勢を意識しています。

【Q3:職員が安心して働ける環境づくりのために心がけていることは?】
忙しい現場だからこそ、職員一人ひとりの気持ちが置き去りにならないよう意識しています。
定期的な面談や、日々のちょっとした雑談の中でも、困りごとや不安に気づけるよう心がけています。

【Q4:チームの雰囲気を良くするために、実際に行っている取り組みや工夫は?】
情報共有を大切にし、朝のミーティングをより参加しやすい場所へ変更。
当日の予定や留意事項の共有がスムーズになりました。
支援課会議では「ブライトフューチャータイム(ブライトフューチャーは「明るい未来」の意味)」という時間を設け、成功事例や気づき、悩みなどを自由に話せる場をつくっています。
この取り組みを通して、職員同士が気軽に話せる雰囲気が生まれ、チームの一体感や前向きな空気づくりにつながっています。
日々のミーティングでも「できたこと」に注目し、チームで成果を喜び合う雰囲気づくりを行っています。

【Q5:新しく入職を考えている方や、現在働いている職員の皆さんへ、一言メッセージをお願いします】
私たちのチームは、日々のコミュニケーションと支え合いを大切にしています。
チームワークの良さが、ご利用者の安心や幸せにもつながっていると感じています。
支援は一人で抱えるものではありません。
悩みも喜びも共有しながら、一緒に“支援の喜び”を感じていきましょう。

インタビューにご協力いただき、ありがとうございました!
職場への温かいまなざしとチームを大切にする想いが伝わってきました。

働きやすさが支援の質に~聖徳会の取り組み~

聖徳会では、職員が安心して働ける環境づくりに力を入れています。
働きやすい職場は職員の満足度を高め、より良いご利用者支援にもつながります。
今回は、その中でも特に大切にしている4つの取り組みをご紹介します。

■ 職場環境の整備
施設の改修工事を順次進め、ご利用者、職員共に快適に過ごせる空間づくりを行っています。
さらに、インカム(Buddycom)、支援記録ソフト(ケアカルテ)などのICTツール、見守りベッドセンサー(眠りSCAN)、掃除ロボット(Wiz-i)等のロボットを活用し、業務の効率化と情報共有の円滑化を実現しています。

■ 充実した福利厚生
公休年間125日を確保し、年次有給休暇も入職初年度から年間12日、未消化有休は積立休暇に繰り越し可能、35歳以上はなんと健康診断休暇もあります。
もちろん、育児・介護休業に関する規定もしっかりと整備。
仕事とプライベートの両立がしやすい環境で、長く安心して働くことができます。

■ メンタルヘルスケアの充実
2024年秋から導入した「カイシャの保健室」。
ストレスチェック後に「カイシャの保健室」の保健師さんと電話で結果の振り返りや健康状態等をお話できる機会が年2回あります。まさに専門家による心のケアを実施。
直接上司に言いにくいことは、この保健師さんが経営陣に職員の意見としてレポートを出してくれるのです!
また、月2回まで無料で健康相談や悩みを気軽に相談できる体制も整っており、職員の心身の健康を支えています。

■ 人材育成と研修
定期的な研修や人事考課制度により、一人ひとりの成長を後押し。
年に1度、自己評価をしてから上司による人事考課面談を実施します。
慣れないうちはかなり緊張しましたが、自分の努力を伝える機会ともなりますし、また上司からのフィードバックは改善にもつながります。
辛口フィードバックは正直イタタ・・・、一方、成長を期待してくれていると感じるフィードバックにはホロリ・・・
ときには、周囲がアッと驚くような飛び階級の抜擢人事もありますし、男女区別、男女差別なく、昇格昇進できる文化があります。
もちろん、女性管理職もいますし、なにより、当法人の理事長は女性です。
キャリアアップを目指せる体制で、やりがいを持って働ける環境を整えています。

これからも聖徳会は、職員一人ひとりが安心して、笑顔で働ける職場づくりを目指して、取り組みを進めていきます。

人を支える職場だからこそ、大切にしたいこと

聖徳会では、管理職が職員一人ひとりに寄り添い、信頼関係を築くことを大切にしています。
悩みや困りごとを気軽に相談できる環境は、安心して働ける土台となり、業務の円滑化にもつながります。

また、チームで行うご利用者支援においては、職員同士の連携が欠かせません。
その連携を支えるためにも、管理職が協力しやすい環境を整えることが重要です。
日々の積み重ねが、チーム全体の協力を促し、より良い支援の実現につながっているのです。

こうした取り組みが、職員にとって働きやすく、ご利用者にとってもより良い支援が届く職場づくりへとつながっています。
これからも、聖徳会は「人が安心して働ける環境づくり」を大切にしていきます。