「ここで働きたい」を生み出す――聖徳会・中堅職員が挑む魅力発信プロジェクト

聖徳会では、2022年1月より、中堅職員13名が中心となり
「魅力発信プロジェクト(Web広報プロジェクト)」をスタートしました。
見沼園4名、行田園3名、ポコ3名、ルーチェ3名——
それぞれの現場で培った視点を持ち寄り、
ご利用者の姿や職員の想い、法人の歴史や強みを、地域へ・社会へ発信していく取り組みです。

■ なぜ、Web広報に取り組むのか?

聖徳会が魅力発信プロジェクトを立ち上げた背景には、「聖徳会の支援の価値を、もっと多くの人へ届けたい」という強い思いがあります。
日々の支援の中には、ご利用者の小さな成功や、職員同士の支え合い、長年培われてきた専門性など、伝えるべき魅力がたくさんあります。
しかし、現場の忙しさの中で、それらを外部に十分届けられる機会がないいう課題がありました。

そこで、Webという媒体を活用し、文章や写真を通じて、私たちが何を大切にして支援を行っているのかを丁寧に伝えることを目的としました。
加えて、プロジェクトに参加する中堅職員自身も、法人の歴史や理念を学び直し、法人内の他事業所の取り組みや仲間の姿勢に触れることで、自分が所属する事業所だけでは得られない視点を得ることができます。
これは、単なる広報活動という枠を超え、職員の専門性向上や組織文化の深化にもつながる、法人にとってとても重要なプロジェクトです。

また、ご利用者家族や地域の方々に「聖徳会に預けて良かった」と思っていただくためにも、情報発信は欠かせません。
福祉の現場は、閉鎖的にするつもりはない、開放的でありたいとの気持ちがあったとしても、外部の皆さまからすると見えにくい部分も多いため、透明性と安心感を届けることは大きな価値を持ちます。
こうした多面的な目的を持ち、魅力発信プロジェクトはスタートしました。

■ 目標は「ここで働きたい」を生む広報

魅力発信プロジェクトが目指しているゴールの一つが、聖徳会の取り組みや雰囲気を発信することで、読んだ人が「この法人、聖徳会で働いてみたい」と自然に感じる広報をつくることです。
福祉の仕事は、言葉だけでは伝わりにくい温かさや奥深さがあります。
ご利用者との日々の関わり、支援者としての葛藤や成長、職員同士の支え合いなど、現場には“人の暮らし”と“職員の想い”が詰まっています。
しかし、そうした価値は外部からは見えづらく、伝えなければ届かない魅力でもあります。

だからこそ、Web広報では「聖徳会で働くリアル」を丁寧に切り取り、写真や文章を通して読み手に温度感ごと届けることを大切にしています。
記事をお読みいただくことで、職員がどのようにご利用者に寄り添っているのか、自分らしく働ける環境があるのか、支援者として成長できる機会があるのか——こうした“働くイメージ”が鮮明になるよう工夫しています。

また、採用希望者だけでなく、同じ福祉業界で働く関係者にも「こういう支援を大切にしている法人なのだ」と理解してもらえる内容を意識しています。
聖徳会の理念や姿勢に共感していただければ、それは採用にも、地域からの信頼にもつながります。

このように、私たちの広報は単なる情報発信ではなく、「聖徳会の価値に出会ってもらう入口」であり、未来の仲間との出会いをつくる大切な役割を担っています。

■ 継続しながら成長するプロジェクト

魅力発信プロジェクトは、2022年1月13日に正式にスタートしました。見沼園、行田園、ポコ・ア・ポコ、グループホームルーチェから合計13名の中堅職員が選抜され、年度毎にメンバーの改選を経ていますが、月に一度の定例ミーティングを重ねながら、記事制作や発信方法について学び合ってきました。
初めは「文章を書くのが苦手」「どんな話題を選べばよいかわからない」といった不安の声もありましたが、回を重ねるごとにメンバーの視点が磨かれ、伝える力が着実に高まっていきました。

2022年12月には、1年間の成果を称える取り組みとして、法人内Webマガジン「ハッチポッチ」にてプロジェクト初の表彰を実施しました。
その際、特に意識されたのが、Googleなどでの自然検索数の向上です。
検索されるタイトルのコツや、読みたくなる文章の構成など、一般の広報ではあまり触れない専門的な知識も積極的に取り入れ、より多くの人に“届く広報”を目指して改善を重ねました。

2023年4月には第一弾のプロジェクトを一区切りとし、さらに踏み込んだ取り組みとして、同年6月からはInstagramとの連携を含む新しい発信体制がスタートしました。
写真を中心にしたSNSと、文章をしっかり届けるWeb広報を組み合わせることで、多面的に魅力が伝わる仕組みが確立されつつあります。

このように、本プロジェクトは「作って終わり」ではなく、時代の変化や媒体の特徴を踏まえながら、継続的に成長してきた取り組みです。

■ これからの聖徳会を一緒に

このプロジェクトの大きな特徴は、敢えて「中堅職員」が中心となっている点です。
中堅職員は、現場経験を積み、後輩指導に関わり始める時期でもあり、法人全体を見渡す力が育ち始める重要な段階にあります。しかし、その一方で、支援に追われる中で法人の理念や歴史を学び直す機会が少ないことも事実です。

魅力発信プロジェクトに参加することで、中堅職員は、他事業所の仲間と意見を交換したり、ご利用者の暮らしを取材したりする過程で、「自分たちの支援の価値」を言語化する力を身につけていきます。これは、管理職・リーダーを目指すうえで欠かせない能力であり、聖徳会が人材育成の一環としてこのプロジェクトを位置づけている理由でもあります。

また、自分が作った記事が多くの人に読まれたり、採用希望者から「この記事を見て興味を持ちました」と声をいただいたりすることで、仕事への誇りやモチベーションがさらに高まります。
文章作成・情報整理・広報戦略といったスキルは、福祉職のキャリアに新しい幅をもたらし、将来の役職やリーダーポジションでも大いに活かされます。

つまり、魅力発信プロジェクトは、中堅職員が“次のステージ”へ進むための成長機会であり、法人の未来を担う人材を育てる場としての役割を果たしているのです。

なお、本記事の作成にあたっては、職員一人ひとりの想いや現場の経験を大切にしながら、AI(人工知能)も活用しています。文章構成の整理や表現の磨き上げなどにAIを取り入れることで、「伝えたいこと」をより分かりやすく、より多くの人に届けることを目指しています。

福祉の現場において、想いや関係性の深さは人にしか生み出せないものです。
一方で、その価値を社会に伝えるための手段は、時代とともに進化しています。
聖徳会では、AIを“代わりに書く存在”ではなく、職員の考えを整理し、発信力を高めるためのパートナーとして位置づけ、広報活動や人材育成に活かしていきます。

次回以降の記事では、こうしたAI活用も含めた新たな広報の形に挑戦しながら、聖徳会の魅力や支援の現場を、より分かりやすく、より身近にお伝えしていく予定です。
これからの聖徳会の発信にも、ぜひご注目ください!

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