がんばる毎日にちょっとひと休み、電話相談で気づく、自分の心とからだ〜「カイシャの保健室」を利用して感じたこと〜

仕事や生活に追われていると、自分の体調や気持ちの変化に気づきにくくなるものです。
そんなとき、少し話を聞いてもらえる場所があると安心します。
「カイシャの保健室」は、保健師に気軽に電話で相談できる制度。
私自身、この制度を通じて“話すことで気づけること”の大切さを実感しました。

気軽に話せる「カイシャの保健室」とは

「カイシャの保健室」は、社員が体調や気分の変化を気軽に相談できるサービスです。
エー・ファクトリー株式会社が提供しています。https://afactory.co.jp/service/telephone_consultation/

社会福祉法人聖徳会では、ストレスコントロールを含む職員の健康管理の一環の福利厚生として、また各種ハラスメント外部窓口として2024年度から導入を開始しました。
これにより、法人が指定する年2回のストレスチェック後の定期電話相談や、月2回までの任意電話相談(無料)があり、保健師に健康診断やストレスチェックの結果をもとに、心身の状態を一緒に整理してもらえる体制が整いました。

忙しい毎日の中で、自分の体調を言葉にする機会は意外と少ないもの。
この制度を利用すると、「思ったより疲れていたんだ」「こういう時は少し立ち止まってもいいのかも」と気づかされることがあります。

電話相談なので自宅や職場からでも気軽に利用でき、面と向かって話すよりも素直に話せることも多いです。

利用してわかった「話すこと」の効果

私が初めて利用したのは2024年9月。
ストレスチェック(57問)を行い、「ストレスが少ないタイプ」という結果を受けて保健師と電話面談を行いました。
業務や生活のことを話すうちに、自分でも意識していなかった小さな疲れや気づきを感じ取ることができました。

2回目の利用は2025年5月。
この時期は仕事が立て込み、気持ちにも余裕がなくなっていました。
チェック結果は「ストレス度が高いタイプ」。
保健師から「産業医面談も検討できます」と言われたことで、あらためて自分の状態を見直すきっかけになりました。

その後は、「まず休む」「できないことは断る勇気を持つ」といった小さな意識の変化を実行。
結果的に気持ちも落ち着き、日々のリズムを取り戻すことができました。

相談することで得られる“安心感”

「カイシャの保健室」を通じて感じたのは、“話すだけで安心できる”ということです。
保健師の方がしっかり話を聞いてくれるので、短い時間でも心が軽くなります。
また、専門家から客観的なアドバイスをもらうことで、「今の自分に必要なこと」が見えてきます。

健康の不調は、体だけでなく心のサインとして現れることもあります。
疲れがたまる前に声を出して相談することが、結果的に自分を守ることにつながるのだと感じました。

ひとりで抱えず、「まず話してみる」

今回の経験を通して、「カイシャの保健室」は制度というより“安心できる居場所”のように感じました。
体調のこと、仕事のこと、ちょっとした気持ちの変化でも話してみると、意外な発見や気づきがあります。
相談相手の保健師には守秘義務があるので、安心してお話することができます。
聖徳会が法人として導入している制度ですので、勤務時間中に面談時間を確保することもできます。
また、保健師に「上司にこの情報を連携して欲しい」に依頼すれば、保健師が上司に状況を伝えてくださり、上司が理解した上で面談をしてもらえる、、、等、自分から上司にアクションするよりもハードル下がり、スムースに問題解決に繋がりやすくなるというメリットもあります。

忙しい毎日でも、少し立ち止まって自分の心とからだに耳を傾ける時間を持つことが大切。
これからも「無理せず、話してみる」という習慣を大事にしていきたいと思います。