個性あふれる見沼園ってどんなところ?入職して1年、45歳のわたしの思い

福祉業界未経験素人45歳のわたしが感じた入職してからの1年。
AWAYからHOMEへ。
喜怒哀楽があふれる見沼園、個性を大事に自分に素直になれる場所でした。

資格・知識・経験…全てなし!熱い思いだけで転職した…45歳のわたし

某〒マークで働くこと18年の中堅中年男性

「人の役に立てる仕事がしたい」と漠然とした思いのみで続けていた毎日のルーチンワーク。
心のかたすみで違和感を覚え始めていた41歳。
「人の役に立っているのか?」自信が持てなくなっている自分がそこにいました。

自分の中の「何か」を変えたい!

周囲の反対を押し切るかたちで新しいスタート…
分かりきった「理想と現実」に直面。理想とは真逆の転々とした自分探しの放浪旅に…。
しかし、この『放浪旅』という名の『転職』はマイナスからプラスへ。
人との出会い、環境が私の意識を大きく成長させてくれることになりました。

イコールだと思っていた福祉と介護

知的・精神・身体障害を「言葉」のみの知識で、それらもまた福祉なのだと全く知らず…。
知らなかったのではなく、別世界のこととして捉え、恥ずかしながら無知な私は理解しようとしていませんでした。

「知ろうとしていなかった福祉の世界」へダイブ

飛び込むきっかけとなったのは某テレビ番組『ガ○ヤの夜明け』でした。
たまたま観て、たまたま聴いた「言葉」が私の進むべき道のヒントとなることへ。
番組のなかで、某会社の代表(その方も身体に障害をお持ちでした)が話されていた言葉。
「必要とされていないなんて悲しいじゃない」
頭の中のモヤモヤは消え、答えがそこに…この道に進みたいと!
資格・知識・経験…全てなし。そんな私を見沼園は迎え入れてくれました。

どんなところ見沼園。
入所施設の暗いイメージ?ご利用者も職員もとにかく明るい!!

見沼園での生活は学生の寮生活に類似している?

大きなタイムスケジュールに沿って生活。ご利用者、職員、たくさんの人でにぎやかな、それでいて穏やかな時間が流れているそんな場所です。

生産活動を頑張っています!

日中はクリーニング(タオルたたみ)や箱折り作業を職員と一緒におこなっています。
自立度の高いご利用者が多いため、入職したての私にご利用者が作業を教えてくれることもしばしばあるぐらいでした。

たまにあります。ご利用者間トラブル

集団生活につきもののご利用者同士のトラブル、仲裁に入ることでたまに「ベチンッ」とされちゃうことも…。きちんと対話をし解決する。そういった積み重ねがご利用者のみなさんとの距離を縮めていってくれます。振り返ればどれもいい思い出に!

「できること」と「苦手なこと」それぞれ個性があります

誰でも苦手なことはあるもの。
「苦手なこと」はマイナス要素ではありません。
苦手を本人と楽しみながらサポートすることが私たちの支援です。
一人ひとりの個性を理解し、共有し、良いところをたくさん伸ばす。
苦手なことはゆっくりのんびりサポートしています。

ご利用者の多くは職員とのお話が大好き

園内はいつもにぎやか!
会話にあふれ笑い声がよく聞こえます。
なかには適度な距離を保ちながらの支援が必要な方もいらっしゃいますが…それでも少し離れたところからちゃんと職員を観察し認識してくれています。
いつの間にか名前も覚えてくれていて!
初めは強かった拒絶が…。ゆっくりと心を開いてくれているんだなと実感できたときの充実感。
信頼得るためには、何事も真っ直ぐに向き合わないとです!

ご利用者も職員も優しい人たちばかり!

それぞれが協力し助け合う、たくさんの笑顔とたくさんの個性が集まる素敵な場所。
それが見沼園です。

形勢逆転?これからの福祉業界は人気職種に…なるはず(勝手な私見)

一企業ではあり得ない!そんなこと「ないない」が…。

2つの「ないない」から「あるある」へ

①国のテコ入れによる賃金改定
②法人内でのプラス的な賃金上乗せ

公の場で福祉職の待遇改善問題がきちんと形になったことは今後の好転するきっかけとなることは間違いないと思います。
また、勤続中に昇給ではない賃金アップというものは、見聞きしたこともなく私自身も初めての経験でした。
このご時世、賃金アップは本当にありがたく…社会福祉法人聖徳会の職員を大切にする気持ち、これにはただただ感謝しかないです。

福祉職=憧れの職業へ

現場で臨機応変に颯爽とこなす先輩職員はとても格好良く憧れであります。
ご利用者からの笑顔、感謝の言葉、日々の関わりからはたくさんの元気がもらえます。
確かに大変なことも多々ありますが…その分とてもやりがいのある職種です。
5年、10年先、憧れの職種上位ランクインとなるのは夢でもなく現実的な話だと私は思います。

人との関わりが気薄な昨今、だからこそ他者を思いやることを大事にし、本当の意味での共助共援、さらにチームの一員として存在できる。
そんな職場はとても貴重で魅力的であると私は思います。
※全て私見です。

『原点回帰』、基本の思いへ

私はご利用者、職員、みなさんの笑顔が大好きです。笑顔が嫌いな人などいないと思います…おそらく。

晴れの日、雨の日、曇りに雪…空はいろいろな表情を見せてくれます。それは自然なこと。
ご利用者、職員、見沼園の中でも喜怒哀楽にあふれ、良いときもあれば悪いときも、いろいろなことがあります。これもまた自然なこと。

ご利用者みなさんと一緒に窓から中庭を眺め天気に植木に鳩等々、献立表をみながらご飯のお話。
些細なことかもしれませんが一生懸命お話をしてくれるご利用者みなさんの表情はとても無垢で真っ直ぐです。
だから私も自分に真っ直ぐでありたいと改めて見つめ直します。

ドラマのワンシーンでこんなセリフが…

「同じ介護なら笑いながら楽しんだ方が良い」。言葉を置き換え「同じ支援なら笑いながら楽しんだ方が良い」です。

大変なときは周囲が見えなくなるもの。余裕がないときこそ冷静に客観的に自身を見つめ、また一人で抱え込みすぎず素直にヘルプを出すべきなのだと私は思います。

福祉に携わる人たちへの感謝とこれからに

福祉業界ではAIに置き換えることの出来ない心のこもった仕事があります。
これから益々需要がある福祉という職種の未来はとても明るいはず…。
その一翼を担うことへの誇りを胸に今日も笑顔のお裾分け。笑門来福です。

さいごに、『原点回帰』…たまには立ち止まり基本の思いへ

一年前にご利用者みなさんの前でご挨拶したこの言葉
「みなさんと一緒に楽しい毎日を過ごせるように精一杯頑張ります」
ゆっくりのんびりとご利用者のみなさんと少しずつ成長できたらと思う45歳の1年生職員でした。