社会福祉法人Instagram トップクラスのフォロワー数のアカウントに⁉︎若手が実現したSNSプロジェクト
福祉にInstagram?
と思う方もいると思います。
筆者も初めはどんな内容の投稿をしてよいのか頭を悩ませた記憶があります。
今の時代では企業はもちろん、病院でも幅広くソーシャルメディアの活用をされているのを見かけます。
個人でも、若い人から意外にも年齢層が高い世代でもよく使用しているようです。
聖徳会のInstagramで最も見られている
年齢層は45〜54歳!
今や必須アイテムのツールです!
そんな時代に社会福祉法人Instagramのフォロワー数No.1*になった経緯を紹介したいと思います!
*2021年8月30日時点で「社会福祉法人」と名の付くアカウントに限定してのフォロワー数です。
ソーシャルメディアとは?
インターネットを利用して誰でも手軽に情報を発信し、相互のやりとりができる双方向のメディアである。
【代表的なもの】
ブログ、FacebookやTwitter等のSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)
YouTubeやニコニコ動画等の動画共有サイト、LINE等のメッセージングアプリ
引用:総務省より
なぜ、社会福祉法人聖徳会でInstagramを始めたの?
初めは事業所間のコミュニケーションや交流がないことから…
見沼園って日中活動で作業をしているというけれど、どんな作業しているの?
行田園の広報誌でバスハイクに行っているとあるけれど、普段は何してるの?
ポコ・ア・ポコは行田園内から移転したけれど、どこでどんな活動してるの?
グループホームルーチェでは、ご利用者はどんな生活してるの?
社会福祉法人聖徳会の職員の多くは、他事業所に関してこんな感じでした。⇒自分の事業所のことしか、ほとんど知らないのね!
若手の職員はなおのこと、
他の事業所の職員の名前や顔はわからない…
そんなことから聖徳会の4事業所(見沼園、行田園、ポコ・ア・ポコ、グループホームルーチェ)の若手メンバーで集い、交流を目的としてInstagramに取り組み、自分の事業所の魅力を発信してみよう!・・・との想いで始めました。
そんな若手メンバーからのアンケートの内容に書かれていたことが…
Instagramの活動でよかったと思うこと
他の事業所の職員とやりとりすることが出来ました。また、私たち支援員が見ているご利用者の姿をいろんな人にお見せすることができて嬉しかったです。
(見沼園Y.Rさん)
事業所が違って話す機会が無かった人とも、意見交換が出来て、交流を深めることもできたと思います。
(行田園K.Kさん)
同じ法人でも違う施設、事業所の職員と話す機会がなかったので、貴重な体験でした。目標設定する中で、達成感を共有することができていたと思います。
(見沼園W.Kさん)
Instagramの活動は、他事業所との交流のきっかけになりました!
なぜ、社会福祉法人Instagram No. 1のフォロワー数のアカウントになったのか?
若手だけでは、社会福祉法人Instagram No.1のフォロワー数のアカウントにはなれなかったと思います。
株式会社船井総合研究所(以後、船井総研)の方が講師に来ていただきました。
毎月、若手職員へ研修を行っていただきました。
コロナ禍になってしまってからは、オンライン研修で継続していただきました!
PDCAサイクルを読者の方はご存知ですか?
「品質改善や経費削減、環境マネジメント、情報セキュリティなど、多くの分野で用いられる管理手法の一つ」です。
福祉関係の研修でも見かけたことはあるので、知ってる方は多いかなと。
【知らない方のために】
「Plan(計画)」
「Do(実行)」
「Check(評価)」
「Action(改善)」
4段階を繰り返して業務を継続的に改善する方法。
これを元に進めていきました。
各チームで考えた「チーム目標」と「講師より提示された目標」の2つを目標に毎月取り組みました。
「講師より提示された最終目標」とは…
“社会福祉法人Instagramのフォロワー数No. 1になること”
“Instagramから求人採用まで繋げること”
こうして、若手職員のメンバーはInstagramを取り組みながら、キャリアアップをする手法までも身に付けてました。
その結果…
”社会福祉法人Instagramのフォロワー数No. 1”
を獲得!
「Instagramから求人採用まで繋げること」の目標は残念ながら届きませんでしたが、なんと見学まで漕ぎ着けていました!
職場見学者の多くの方が、聖徳会採用サイト上でInstagramの写真をご覧になっていました。
職員とご利用者の生き生きした写真が印象的だとお話くださった方も大勢!
Instagramを担当した若手職員へインタビュー!
Instagramの活動で良かったと思うこと
実際に投稿して「いいね」をもらえることで、ネットを通じていろんな人から認めてもらえるという実感が湧いたと思います。
私自身、今行田園で広報誌を作成しているのですが、作って発送してもなかなかご家族からの反応というものはないのですが、インスタに投稿して「いいね」やコメントがあるのは嬉しいものです!(行田園I.Mさん)
Instagramの活動で難しかったこと
とにかく他のSNS-PTメンバーの足を引っ張らないように、内容のある投稿を心がけてました。それから、何気にフォロワーさんにコメントしたりしてました。
(見沼園W.Kさん)
継続して投稿し続けることの難しさを感じました。また、人それぞれに対するSNSの解釈の差を実感しました。(ポコ・ア・ポコK .Tさん)
投稿時に気を付けていたことは?
施設らしい投稿ではなく、ありのままのご利用者の姿を投稿するように心がけていました。
(見沼園Y.Rさん)
プライバシーの流出などには特に気を付けていました。
(ポコ・ア・ポコK .Tさん)
その他の感想
身についたこととしては、他者に物事を伝える技術です。
一見、文章書いて投稿するという単純作業ですが、企業などでも行われている、取引やコミュニュケーションの活用の場だとも思いました。
このツールを通して、法人の認知度拡大以外にも、知られざる技術が各々で身についている可能性もあると思いました。
(行田園K.Kさん)
Instagramを見ていた職員へインタビュー!
聖徳会のInstagramを見た感想は?
世代的に、こういったSNSには抵抗がありました。
聖徳会でInstagramを始めることとなり、背中を押される形で見ることができました。
特にポコのご利用者は児童生徒なので、楽しさのあるイキイキした写真や動画が映っており、感動したことがありました。
(ポコ・ア・ポコT.Hさん)
今までの園内だよりなどとは違い、リアルタイムで園内の様子を知ることができます。
現状の把握や園の様子を直ぐに知ることが出来きました!
また、園の様子を知ることにより安心感にも繋がりました!
(見沼園K.Mさん)
各事業所で普段ご利用者がどんな生活を送っているのかがよくわかりました。
写真だけでなく、動画もあったのでとてもイメージしやすかったです!
また、投稿数も豊富で見ごたえのある内容でした。
きっとInstagramをご覧になって、園で暮らすご家族(利用者)の普段の様子を知ることができてとても喜んでいると思います!
求職者に対しても良い印象を残せると思いました!
(行田園S.Mさん)
SNS魅力プロジェクトのメンバーに一言!
若手メンバーで集まって切磋琢磨して投稿をしていた印象があります。
法人のInstaですが、中の人が全面に出るような文章もなく、写真の加工や文章スタイルの構成等見やすい工夫がされていると感じます✨(行田園Y.Hさん)
社会福祉法人日本一は素晴らしいです!
素敵な写真や動画も多く他拠点の活動やご利用者が見た目でわかることが良かったです。
写真撮影方法を工夫するなど、PTメンバーの感性の豊かさがうらやましく感じました。
(ポコ・ア・ポコT.Hさん)
その他(なんでもどうぞ)
ご家族から「インスタ見てます!」とのお声をいただいています。
投稿を楽しみにしてくださっているようです。
(ポコアポコY.Yさん)
自分が関わっていない事業所の様子も分かり、職員から見てもとても面白いです。
(見沼園K.Yさん)
カエル🐸ちゃんが可愛かったです。
(行田園S.Mさん)
社会福祉法人のSNSの活用は、コニュニケーションや若手の育成のカギ!
いかがでしたでしょうか。
こうして社会福祉法人Instagram No.1のフォロワー数のアカウントを達成!
参加した若手のみなさん、SNSプロジェクトお疲れ様でした。これからも活躍の期待しています。
初めは他事業所間でのコミュニケーションや交流の目的として始めたSNSプロジェクトは、アンケートを見る限り大成功だったのかな?と思います。
それに伴い、若手研修でのキャリアアップもちゃっかりと行っていました。
これこそ一石二鳥!
筆者もこのSNSプロジェクトに参加していましたので感想を!
「見学者から、Instagramの写真を誉められたよ」と施設長よりお話をもらい自信につながったことが嬉しく感じましたね。
他事業所とチームを組み、日々の意見交換や月一回の会議での顔合わせがありました。
人間関係の構築とInstagramから日々の取り組みを見て、以前より親近感を感じました。
他法人で私たちのSNSプロジェクトのお話を行うと「職員が取り組んでいるの?!」と驚かれるそうです。
人材育成には持ってつけのプロジェクトだったと思います!
聖徳会のInstagramもぜひ見てください!